『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
現代レシピ
モチっと食感!海苔巻卵
白玉粉効果でのりがモチっとした食感に♪お醤油などをお好みでかけて食べるとGOOD!お弁当のおかずにもぴったりです。
材料 | 分量 (1人分) |
---|---|
卵 | 1個 |
卵白 | 少々 |
焼きのり | 1枚 |
白玉粉 | 小さじ1/2 |
片栗粉 | 小さじ1/2 |
手順
1 | 180度のトースターで卵を殻ごと15分焼く。 | |
---|---|---|
2 | 焼きのりの両面を、水に10秒ほど浸す。 | |
3 | 焼きのりを水から取り出し、キッチンペーパーで水分を拭き取る。 | |
4 | 白玉粉と片栗粉を混ぜ、3にまぶし、上から卵白を薄くぬる。 | |
5 | 1の殻を剥いて、4を巻きつける。 | |
6 | クッキングシートで全体を軽くおおって、蒸し器で10分蒸し、冷やしたら完成! |
コツ・ポイント
卵は15分焼いたら、少し冷ましましょう。とても熱いので、やけどに注意してください。
レシピ概要
項目 | 内容 |
---|---|
食材分類 | 卵、海藻、葛 |
主な食材 | 卵、水前寺海苔、寒晒の粉、葛の粉 |
主な調理法 | 丸焼(卵)、巻く、蒸す |
道具 | 鍋、板、布、せいろ |
主な使い方 | 取肴、台引物、平皿物、刺身、小皿物、平皿(さしこみ) |
現代語訳
手順
1 | 卵を鍋で丸焼きにする。焼目が付かない様に焼く。 |
---|---|
2 | 水前寺海苔をしばらく水に漬ける。 |
3 | ②を取り上げ、よく水気をふき、 板の上に広げる。 |
4 | 白玉粉に葛粉を半分混ぜ合わせる。 |
5 | ③の海苔の上に、④をうすく蒔き、卵の白身を少し塗る。 |
6 | ⑤に①の焼卵をのせ、しっかりと巻き締める。 |
7 | ⑥の上に布を巻く。 |
8 | ⑦を蒸籠に入れて蒸す。 |
9 | ⑧を冷やし、どの様に切っても良い。 |
使い方など
使い方は、笋煎込卵と同じ。(使い方は、いずれも松茸煎込卵と同じである。平皿のさしこみによい)。但し、細く切って刺身にするのもよい。
翻刻テキスト
手順
1 | たまごを なべにて 丸焼にして 焼めのつかぬやうにやきて |
---|---|
2 | 扨水前寺のりを しばらく水に漬て とりあげ よく水をふき 扨板の上に ひろげて |
3 | 寒晒の粉に 葛の粉半分合セ 右海苔の上にうすく蒔て |
4 | たまごの白味を すこしぬり |
5 | 右の焼たまごをのせずいぶん 巻〆て |
6 | 扨上を布に巻 |
7 | せいろうにいれ むし |
8 | 冷して いかやうにもきるへし |
使い方など
遣ひ方は 前に同し(※松茸煎込卵の項参照) 但しほそくきりて 指身にもよし
日本古典籍画像の閲覧(IIIF Curation Viewer): 画像表示 / サムネイル表示
ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
ご利用の際には、例えば以下のような表示をお願いします。
『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
また可能な場合には、データ提供元であるROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)へのリンクをお願いします。