『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
現代レシピ
モチっと香ばし!麦飯卵
麦飯はもち麦にして、モチっと食感に♪昆布のダシ風味で、上品な麦飯卵になります!おつまみ昆布は、梅味などでもアレンジOK!
材料 | 分量 (2人分) |
---|---|
卵 | 3個 |
もち麦 | 2合 |
白米 | 1合 |
おつまみ昆布 | 適量 |
調理酒 | 小さじ1 |
水 | 適量 |
手順
1 | もち麦を水に30分浸す。 | |
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2 | 水を切って白米と混ぜ合わせ、炊飯器に入れ水を加えて炊飯する。 | |
3 | 炊き上がったら、水で洗い水を切る。 | |
4 | 炊飯器の底におつまみ昆布を並べる。 | |
5 | 3に溶いた卵と調理酒を混ぜ合わせて、4の中に入れる。 | |
6 | 再度、炊飯して完成! |
コツ・ポイント
ご飯を炊飯する際に入れる水は、通常より少なめにしましょう。
レシピ概要
項目 | 内容 |
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食材分類 | 卵、米、麦、海藻 |
主な食材 | 卵、大麦、米、菓子昆布(真昆布) |
調味料 | 古酒 |
主な調理法 | 炊く(米・大麦)、火をかけながら混ぜる |
道具 | いかき、釜、小盃 |
主な使い方 | 汁は甘口、加味はなし |
現代語訳
手順
1 | 大麦約5合をよくふやかす。 |
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2 | ①を水で洗い、麦飯を炊く。これには、米を2合ほど混ぜておく。 |
3 | ②を炊き上げてから、麦飯をざるに入れ、水の中でよく洗い、水をかけて雫を切る。 |
4 | 再び③を釡に入れる時、釜の中に卵を25個割り入れて、よく混ぜ合わせる。 |
5 | 古酒を小盃に1杯半入れ、④の麦飯とよく混ぜ合わせる。 |
6 | ⑤を炭火で炊く。 |
7 | 但し、釡の底には、水洗いした菓子昆布を一枚敷き、その上に麦飯を入れる。これは飯を焦がさないためのものの様だ。 |
8 | 汁は甘口にする。 加味は、見合わせて入れる。 |
翻刻テキスト
手順
1 | 大麥を 凡五合ほどよくよばし |
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2 | 水にて洗ひて飯に焚 尤も米を二合ほど入ルなり |
3 | 飯焚上ケて 右の麦めしを 〓(*「竹冠」+「梢」)に入レて 水の中にて よく洗ひ 水を掛雫をたらし |
4 | 扨又釡に入レるとき 此中へ玉子を廿五ほど わりて よく交 |
5 | 古酒を小盃に 一はい半入右の麦飯の中へよく交合セて |
6 | 扨炭火にて 焚べし |
7 | 但し釡の底へ 菓子こんぶを一枚 水にて洗ひ敷其上へ麦めしを入ルなり 是はめしの焦ぬやうなり |
8 | 扨汁は 甘口にすべし 加味は 見合すべし |
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ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
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