長崎卵飛龍頭(ながさきたまごひりょうず)

『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。

現代レシピ

具だくさん!長崎卵飛龍頭

考案:三ツ星たまごソムリエ友加里

原典の食材のうち、焼き栗と鳥肉(雁・鴨・鳩)は、身近なおいもと鶏肉で代用!今回は揚げずに焼いて手軽かつヘルシーに仕上げています。卵はふわっと、さらにコリコリ、ホクホクなど、食感をたくさん楽しめる一品です。お弁当のおかずにもGOOD!

材料 分量 (2人分)
2個
小麦粉 小さじ1
A 鶏もも肉 40g
A さつまいも 20g
A きくらげ 20g
A 黒ごま 小さじ1
A 山椒 小さじ1/2
A めんつゆ 小さじ1
ごま油 適量

手順

1
きくらげは千切りに、鶏もも肉とさつまいもを小さくカットする。鶏もも肉とさつまいもを電子レンジ500Wで1分加熱する。
2
ボウルに卵を溶きほぐし、小麦粉をふるいにかけながら加えて混ぜる。
3
Aを加えて混ぜ合わせる。
4
ラップにごま油を薄くぬり、深めの器にセットして卵液を流し込む。
5
口の部分をキュッとして、紐などでしばり、巾着のようにする。
6
沸騰したお湯に入れ、弱火で10分ほど茹でる。
7
取り出して、ラップをはずし、ごま油をフライパンに敷き、軽く焼いて完成!

コツ・ポイント

火が入りにくい食材はあらかじめ加熱しておくことで、時短になります。ラップに油をうすく塗っておくと、簡単にはがすことができます。

Cpicon クックパッド江戸ご飯のレシピ

レシピ概要

項目 内容
食材分類 卵、饅頭粉、香辛料、肉、その他
主な食材 卵、饅頭の粉、木耳、焼栗、粒山椒、黒胡麻、鳥肉(雁・鴨・鳩)、山葵
調味料 醤油、胡麻油
主な調理法 とき合わせる、蒸す、揚げる
道具 小盃、箱か鉢、金杓子、鍋
主な使い方 平皿、吸物、すまし、刺身、茶料理

現代語訳

手順

1 生卵およそ10個を割り、粗く溶く。
2 溶いた卵の中に、小盃2杯分の饅頭粉を入れる。
3 具として、きくらげの千切り、焼栗のさい切り、粒山椒、黒胡麻、雁か鴨か鳩の肉を細切りにして、②の中に入れる。
4 ③を箱か鉢に入れて蒸す。
5 蒸している間に、胡麻油を熱する。
6 ④の蒸した卵を金杓子ですくい、油の入った鍋に入れ、ざっと揚げる。

使い方など

使い方は、すぐに山葵醤油をかけて出すのもとても良い。平皿にはどのような形でも良く、一種取合せてもよい。また葛餡を敷いても良い。吸物ならば甚太味噌汁、すまし。刺身ならば冷まして切重にする。茶家では中皿に入れしる飴を少しかけて出すのも良い。

Cpicon クックパッド江戸ご飯のレシピ

翻刻テキスト

手順

1 たまご 凡十 ほどを わり あらあらととき
2 扨まんぢうの粉を 此中へ小盃に 二はい入
3 加味は木耳の線ぎり 焼栗の賽きり 粒さんせう 黒ごま 雁か 鴨か 鳩かを 細作りにして入
4 箱か鉢かに入 むすべし
5 此間に 胡麻のあぶらを煎し
6 金の杓子にて 右むしたる たまごを すくい あげ 鍋へいれ ざつと 揚べし

使い方など

遣ひ方は すぐに わさひ醬油をかけて 出すも一段とよし いづれ前に同し(※梅仁卵・求肥卵の項参照)

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ライセンス

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。

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『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案

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