『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
現代レシピ
うずらの卵で作るおはぎ
小豆の中から卵が出現!甘さの中に卵のコクがある江戸時代のおはぎです。
材料 | 分量 (2人分) |
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うずらの卵 | 3個 |
しる飴(水飴 / 省略可) | 適量 |
小豆(市販の粒あん) | 適量 |
手順
1 | うずらの卵で茹で卵を作る。茹でる前に予め卵に画びょうで穴を1つ開けておくと、後でツルッときれいに殻が剥ける。 | |
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2 | 沸騰したら水にとり殻を剥く。 | |
3 | 卵をしる餡(水飴)の中に入れ、表面に塗る。 | |
4 | 剥いた卵を粒あんで包む。 |
コツ・ポイント
3のしる餡(水飴)は省略可能。
一口サイズのコロコロ小豆餅卵
一口サイズで食べやすい!あらかじめ調理してある水煮を使えば、超簡単な江戸おやつに!
材料 | 分量 (1人分) |
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ウズラの卵(水煮) | 1袋 |
水飴 | 適量 |
つぶあん | 適量 |
手順
1 | ウズラの卵の水煮に、水飴をからめる。 | |
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2 | つぶあんをラップの上にのせ、真ん中にうずらの卵を置いて包み込む。 | |
3 | 形を丸く整えて完成! |
コツ・ポイント
ウズラの卵をつぶあんで包む際には、ラップを使うことで手も汚れず、簡単に作れます♪
レシピ概要
項目 | 内容 |
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食材分類 | 卵、飴、小豆 |
主な食材 | 卵(小ちゃぼ)、しる飴、煎小豆(にあずき) |
主な調理法 | 煎貫(にぬき)、塗る(しる飴)、まぶす(煎小豆) |
道具 | 竹串 |
主な使い方 | 台引、手取肴、提重物、取肴、大硯蓋物、本汁、二の汁、刺身 |
現代語訳
手順
1 | 小さい卵をゆで卵にし、殻を取る。 |
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2 | ゆで卵を水飴の中に入れ、表面にくるりと塗る。 |
3 | ②に煮小豆を付ける。そうすると、餅のように見える。 |
使い方など
これを作るには小チャボの卵を使うと良い。 使い方は、台引、手取肴、提重物、取肴、大硯蓋物。その他は本汁、二の汁、刺身。
翻刻テキスト
手順
1 | ずいぶん 小たまごを煎ぬき 殼をとり |
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2 | 扨右の卵を しる飴の中へ入レ くるりとぬりて |
3 | 扨煎小豆付くれば餅の如く見ゆる |
使い方など
一是は 小ちやぼ鳥の卵か冝し これも遣ひ方は 一、臺引 一、手取さかな 一、提重もの 一、取肴 一、大硯ぶたもの 其外前に同し(※簀子焼卵の項参照)
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ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
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『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
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