『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
現代レシピ
おつまみに!卵の酒粕漬け
糟漬卵。酒粕のうまみと塩気でお酒のおつまみにぴったりです。
材料 | 分量 (2人分) |
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卵 | 2~3個 |
酒粕 | 150g |
日本酒 | 150ml |
手順
1 | 殻が剥けるけるお好みの固さに茹でる。茹でる前に予め卵に画びょうで穴を1つ開けておくと、後でツルッときれいに殻が剥ける。 | |
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2 | 酒粕と日本酒をよく練り合わせる(フードプロセッサーを使うと早くキレイに混ぜ合わせることが出来る。) | |
3 | 殻をむいた茹で卵の水気を拭き取り、2に漬け込む。 | |
4 | 2日間漬けたら食べ頃。酒粕を軽く拭き取って頂く。 |
コツ・ポイント
酒粕が痛んでしまうので卵の水気をよく拭き取ってから酒粕に入れる。酒粕の中に出てくる水は日本酒なので捨てる必要はない。
レシピ概要
項目 | 内容 |
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食材分類 | 卵、粕 |
主な食材 | 卵、酒粕 |
主な調理法 | 煎貫(にぬき)、漬ける |
主な使い方 | 台引(青苔の粉)、取肴物、茶碗物 |
現代語訳
手順
1 | 酒粕(冬から春までのもの)に、酒を少し入れる。 |
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2 | ①をよく練り合わせる。 |
3 | ゆで卵の殻を熱い内にむく。 |
4 | 殻をむいたゆで卵をすぐに②の中に入れ、よく押し付けて漬ける。おおよそ2日ほど漬ける。 |
使い方など
使い方は、台引には青苔の粉をかけてよい。取肴物、茶碗物に使うのも一段と良い。 粕に漬けると一ヶ月ほど保存できる。
翻刻テキスト
手順
1 | 冬より春までの 酒の糟を 酒すこし入レて |
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2 | よくねり合セて たまごの煎貫を あつき内に殻をさり |
3 | すぐに 右の糟の中へ入レ よく押つけて 漬るへし 凡二日ほど漬て |
使い方など
遣ひ方は 一、だいひきには 青苔の粉を かけてよし 一、取さかなもの 一、茶わん物にも 一段と宜し 但し冷して 右の糟に漬れは一ケ月ほど持へし
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ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
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『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
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