第5回 CODHセミナー
第2回 DIASオープンサイエンスセミナー
第1回 研究データ利活用協議会「国内の分野リポジトリ関係者のネットワーク構築」小委員会 研究会
「国際データワークショップ」プレイベント
テーマ
研究データを安定的に公開するには信頼できるデータリポジトリ(Trustworthy data repository)が必要ですが、これは「データリポジトリが何らかの認証を取得している」ことを意味するとの認識が世界的に広まりつつあります。しかし日本では、WDS認証を取得したデータリポジトリが4箇所、DSA認証を取得したデータリポジトリが1箇所と、欧米や中国に比べて対応が遅れています。
このことは今後大きな問題となる可能性をはらんでいます。例えば論文の根拠データについては、公開する際に信頼できるデータリポジトリに預けることが必須要件となりつつありますし、日本の公的研究費で実施された研究成果データについても、オープンサイエンスの流れを受けて公開を促進する方向に向けた議論が進んでいます。しかし肝心のデータ公開の受け皿が日本になければ、日本で生産された研究データが主に海外のデータリポジトリで公開されることとなり、データの「海外流出」を後押しする結果を招くおそれがあるからです。
そこで、WDS認証とDSA認証を統合する形で2017年9月に発足した、新しいデータリポジトリ認証CoreTrustSealを具体的なターゲットとした実践的セミナーを企画しました。まず、日本国内のデータリポジトリ担当者がCoreTrustSealの申請書を実際に記入してみることで、自らのデータリポジトリを自己点検すると同時に、記入結果を発表して参加者が批評しあうことによって、認証に関する理解を深めます。さらに、申請書の項目がデータリポジトリの実情に合うかどうかを検証し、将来に向けて取るべき戦略について議論を深めます。
こうした議論に対するアドバイザーとして、WDS認証の審査にも関わるWDSのRorie Edmunds氏と京都大学の家森 俊彦氏をスペシャルゲストとしてお呼びし、これまでの審査経験を踏まえたコメントをいただきます。自然科学から人文社会科学までの幅広い分野を対象として、認証を中心にデータリポジトリに関するノウハウを共有するという、日本国内では初めての試みとなります。
加えて本セミナーは、研究データ利活用協議会「国内の分野リポジトリ関係者のネットワーク構築」小委員会(2017年10月設立)と共催し、日本における分野リポジトリのネットワーク構築に向けたキックオフの場とするだけでなく、情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設が主催する国際データワークショップ分野を超えた科学データの共有・引用・出版に関する国際ワークショップのプレイベントとして、研究データに関する国際的な議論にもつなげていきたいと考えています。
参考資料
- CoreTrustSeal Data Repositories Requirements
- 今回のセミナーの題材とするCoreTrustSealの申請書
- E1888 - 信頼できるデータリポジトリの中核的な統一要件, 南山泰之, カレントアウェアネス-E, No.320 2017.02.23.
基本情報
日時 | 2017年12月4日(月) 13:20-18:00(13:00開場) |
会場 | 国立極地研究所 講義室(4F)(東京都立川市緑町10-3) |
参加登録 | 参加費は無料、定員は約40名です。事前登録として、できるだけ12/1(金)までにお申し込み下さい。ただし当日参加も受け付けます。 |
言語 | 講演は日本語ですが、CoreTrustSealの申請書(案)は英語で記入します。 |
共催 |
情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)
データ統合・解析システム(DIAS) オープサイエンス分科会 研究データ利活用協議会「国内の分野リポジトリ関係者のネットワーク構築」小委員会 |
後援 |
参加登録
2017-12-04
セミナーは終了しました。参加者は22名でした。ご参加ありがとうございました。
2017-10-24
申し込みを開始しました。
プログラム
13:00 | 開場 | |
13:20-13:30 | 趣旨説明 | 北本 朝展(CODH/NII) |
13:30-14:00 | 『信頼できるデータリポジトリ』のコア認証とは | 村山 泰啓(NICT/ICSU-WDS) |
CoreTrustSeal批評会 | ||
14:00-14:30 | Data Integration and Analysis System (DIAS) | 北本 朝展(CODH/NII) |
14:30-15:00 | Arctic Data archive System (ADS) | 矢吹 裕伯(国立極地研究所) |
15:00-15:30 | JAXAの宇宙科学データアーカイブ DARTS | 海老沢 研(JAXA宇宙科学研究所) |
15:30-15:45 | 休憩 | |
15:45-16:15 | SSJデータアーカイブ | 石田 賢示(東京大学社会科学研究所附属社会調査データアーカイブ研究センター) |
16:15-16:45 | JAIRO Cloud | 林 正治(国立情報学研究所) |
16:45-16:55 | 研究データ利活用協議会 小委員会等の紹介 | 担当者 |
16:55-17:55 | ディスカッション | 全員 |
17:55-18:00 | クロージング | 北本 朝展(CODH/NII) |
なお18:30〜20:30には、同じ敷地内の「サザンクロス」にて情報交換会を開催します(「国際データワークショップ」のアイスブレーカーも兼ねます)。参加費は2000円です。当日キャンセルなきようお申し込み下さい。
発表概要
講演者概要
併催イベント
International Workshop on Sharing, Citation and Publication of Scientific Data across Disciplines
日時 | 2017年12月5日(火)〜2017年12月7日(木) |
会場 | 国立極地研究所および国立国語研究所 |
参加登録 | 詳しくはワークショップのページをご覧下さい。 |
タイムライン
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