Sakana AIが開発した画像生成モデルEvo-Nishikieを活用して、日本古典籍の挿絵を対象としたカラー化(単色摺の墨摺絵から多色摺の錦絵への変換)に取り組みます。
浮世絵はもともと江戸時代の本(古典籍)の挿絵が独立して誕生したものと言われており、挿絵と浮世絵には密接な関係があります。古典籍には単色の墨で摺られた多くの挿絵が含まれますが、これにEvo-Nishikieを適用することで、浮世絵から学習した色に基づき挿絵をカラー化できます。
このように、AIを用いて昔の本を現代の絵本のようにカラーで楽しめるようにすることで、現代の人々と古典籍との距離を縮めることを目指します。
さらに、日本古典籍の内容についても、生成AIチャットを使うと、現代日本語で対話をしながら読み進めていくことができます。
挿絵カラー化
日本古典籍データセットの挿絵カラー化の例を示します。
絵本玉かつら:Evo-Nishikieを用いたカラー化 / 日本古典籍データセット