“IIIF Curation Viewer for Timeline”は、IIIF (International Image Interoperability Framework)準拠の画像ビューワ“IIIF Curation Viewer”をベースとして、時系列画像の扱いに関する拡張を行ったビューワである。
この文書は、時系列画像の扱いに関する拡張部分を中心に記述する。ベースとした“IIIF Curation Viewer”と共通する内容については、IIIF Curation Viewer解説資料を参照のこと。
目次
動作デモ/活用例
基本利用者向け機能
ビューワ画面
Timeline
を表示した場合の画面例を挙げる。“IIIF Curation Viewer”と共通する内容については、別資料を参照のこと。
番号 | 項目名 | 説明 |
---|---|---|
14 | コマ移動幅の増減(ボタン) | ページナビでの前後移動コマ数を変更する。 |
15 | 日付指定(ボタン) | カレンダーが表示され、日付押下により、指定日について問い合わせを行った返戻コマへ移動する。 |
16 | 最新画像に移動(ボタン) |
Timeline の再読み込みを行い、最新のコマへ移動する。このボタンは、更新される可能性がある Timeline においてのみ表示される。 |
高度利用者向け機能
URL(GET引数)による動作指定
本ビューワは、URLの引数を活用して動作を細かく制御できる点に特徴がある。例えば、Timeline APIやTimeline APIとCuration APIの組み合わせに準拠して閲覧対象を記述したJSONファイルを用いて、閲覧対象を指定することができる。“IIIF Curation Viewer”と共通する内容については、別資料を参照のこと。
パラメータ名 | 内容 | 値の形式 | 補足 |
---|---|---|---|
timeline | Timeline APIに準拠するJSONファイルのURLによる表示対象指定 | URL | ビューワ設置者の設定により表示が認められたURL。Timeline APIを参照。 |
記述例
- Timeline API準拠JSONファイルの読み込み
- 1.の表示対象に対し、2017-05-01T00:00:00Z(=Unix time 1493596800)から表示するケース
- 2.の表示範囲のうち、2017-05-01T03:00:00Z(=2017-05-01T12:00:00+09:00)を最初に表示するケース
- Curation API準拠JSONファイルの読み込み
制限事項
本ビューワのtl:Manifest
に関する実装では、Timeline
のうち表示対象がcursors
で指定されているものに対応し、Timeline
のうち表示対象がsequences
で指定されているものや、tl:Manifest
のうちviewingHint
値がtime
以外であるものなどには対応していない。
本ビューワの実装は、Timeline
と非Timeline
の混在指定には対応していないが、Curation
の仕様としてこれらを禁じるものではない。