伊勢物語拾穂抄

江戸幕府に歌学方として仕え、古典学者・歌人・俳人であった北村季吟(一六二四〜一七〇五)の『伊勢物語』注釈書。『伊勢物語愚見抄』(98-721)から『伊勢物語闕疑抄』(98-920・98-931・98-939)に至る室町時代の注釈を集成し、師・松永貞徳(一五七一〜一六五三)の説や自説を加えたもの。『闕疑抄』とともに広く流布し、形態的にも頭注・傍注形式による注釈は画期的であった。刊記のあるものでは延宝八年(一六八〇)八月の版が古いが、本書はそれに先立つと考えられる無刊記五冊本。なお季吟は、寛文三年(一六六三)、師説を中心にまとめて後水尾上皇に献上している。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第9集】。(青木)

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書誌情報(メタデータ)

項目 内容
DOI doi:10.20730/200025249
国文研書誌ID 200025249
統一書名 伊勢物語拾穂抄
統一書名よみ いせものがたりしゅうすいしょう
刊写の別
記載書名連番 記載書名表記 記載書名よみ 記載書名種別 1 伊㔟物語拾穂抄 いせものがたりしゅうすいしょう 外・帙
出版表連番 書肆 刊年 出版表部編等 1 藤野/九郎兵衛 延宝8
オープンデータ分類 日本文学(伊勢物語)
作品通番 792
親子構造 単独
書誌種別 W
コレクションID 3045050
コレクション略称表記 国文研鉄心斎
著作ID 293
形態 27.2×19.5cm,大
冊数 5冊
注記 〈序〉寛文3年跋あり。〈形〉(一)25丁(二)20丁(三)23丁(四)26丁(五)8丁。〈伝〉(印記)「鉄心斎文庫」「竹陵井上氏藏」「芦澤新弐」。
原資料請求記号 98-880-1~5
解題 江戸幕府に歌学方として仕え、古典学者・歌人・俳人であった北村季吟(一六二四〜一七〇五)の『伊勢物語』注釈書。『伊勢物語愚見抄』(98-721)から『伊勢物語闕疑抄』(98-920・98-931・98-939)に至る室町時代の注釈を集成し、師・松永貞徳(一五七一〜一六五三)の説や自説を加えたもの。『闕疑抄』とともに広く流布し、形態的にも頭注・傍注形式による注釈は画期的であった。刊記のあるものでは延宝八年(一六八〇)八月の版が古いが、本書はそれに先立つと考えられる無刊記五冊本。なお季吟は、寛文三年(一六六三)、師説を中心にまとめて後水尾上皇に献上している。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第9集】。(青木)

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