伊勢物語

江戸前期、寛文・延宝(一六六一〜八一)頃には奈良絵本・絵巻と呼ばれる極彩色の本が多く製作された。装訂や料紙も豪華で、嫁入り本・棚飾り本として用いられたと考えられる。『伊勢物語』に関してはその多くが嵯峨本の影響下にあると見られ、本書もまた本文・挿絵ともに嵯峨本に極めて近い。版本に基づいて写本が製作される事例と言える。絵は第一冊に二十一図、第二冊に十四図、第三冊に十四図の計四十九図で、嵯峨本の挿絵の数と一致する。図版には嵯峨本各種と同じ場面を掲出したが、本書の挿絵は刀を持っており、少なくともこの挿絵に関するかぎり、嵯峨本の中でも特に第三種本以降の影響を受けていることが示唆される。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第12集】。 (田村)

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書誌情報(メタデータ)

項目 内容
DOI doi:10.20730/200024801
国文研書誌ID 200024801
統一書名 伊勢物語
統一書名よみ いせものがたり
刊写の別
記載書名連番 記載書名表記 記載書名よみ 記載書名種別 1 伊㔟物語 いせものがたり 外・帙
オープンデータ分類 日本文学(伊勢物語)
作品通番 720
親子構造 単独
書誌種別 W
コレクションID 3045050
コレクション略称表記 国文研鉄心斎
著作ID 157
形態 23.8×17.2cm,半
冊数 3冊
注記 〈写〉奈良絵本。〈形〉列帖装,紺地松葉文様金襴表紙,金地布目見返し,料紙金泥下絵鳥の子,(上)三九丁(中)三八丁(下)四一丁。〈書〉振り仮名・声点あり。〈伝〉(印記)「鉄心斎文庫」。
原資料請求記号 98-221-1~3
解題 江戸前期、寛文・延宝(一六六一〜八一)頃には奈良絵本・絵巻と呼ばれる極彩色の本が多く製作された。装訂や料紙も豪華で、嫁入り本・棚飾り本として用いられたと考えられる。『伊勢物語』に関してはその多くが嵯峨本の影響下にあると見られ、本書もまた本文・挿絵ともに嵯峨本に極めて近い。版本に基づいて写本が製作される事例と言える。絵は第一冊に二十一図、第二冊に十四図、第三冊に十四図の計四十九図で、嵯峨本の挿絵の数と一致する。図版には嵯峨本各種と同じ場面を掲出したが、本書の挿絵は刀を持っており、少なくともこの挿絵に関するかぎり、嵯峨本の中でも特に第三種本以降の影響を受けていることが示唆される。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第12集】。 (田村)

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