伊勢物語髄脳

『伊勢物語』の主人公である在原業平の子・滋春に仮託された秘伝書。おもてには記されざる『伊勢物語』の深意を説くという立場で記されている。例えば「伊勢」の二文字を「伊は胎蔵、勢男は金剛也、伊は◆(ア)、勢は◆(バン)也」など密教の教理に引き付けて説明し、また、『伊勢物語』を男女の和合を説く物語として解釈するなど、平安時代末から鎌倉時代にかけて広まった立川流と称される真言宗の一派の教義理解の上に成り立っている。巻末には「弘安五年(一二八二)十二月十日」の年紀が見えるが、この弘安年間(一二七八〜八七)には、やはり和歌の奥に隠された物語を説く『古今和歌集』の注釈書なども成立している。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第11集】。(海野)

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書誌情報(メタデータ)

項目 内容
DOI doi:10.20730/200024618
国文研書誌ID 200024618
統一書名 伊勢物語髄脳
統一書名よみ いせものがたりずいのう
刊写の別
記載書名連番 記載書名表記 記載書名よみ 記載書名種別 1 伊㔟物語髄脳 いせものがたり 帙・内
オープンデータ分類 日本文学(伊勢物語)
作品通番 771
親子構造 単独
書誌種別 W
コレクションID 3045050
コレクション略称表記 国文研鉄心斎
著作ID 93776
形態 40丁,24.2×18.3cm,半
冊数 1冊
注記 〈序〉(序)「右近中将在原朝臣滋春謹序(…)」とあり。〈形〉栗皮表紙。〈奥〉(奥書)「弘安五年十二月十日」。〈書〉振り仮名あり。〈伝〉(印記)「鉄心斎文庫」。
原資料請求記号 98-738
解題 『伊勢物語』の主人公である在原業平の子・滋春に仮託された秘伝書。おもてには記されざる『伊勢物語』の深意を説くという立場で記されている。例えば「伊勢」の二文字を「伊は胎蔵、勢男は金剛也、伊は◆(ア)、勢は◆(バン)也」など密教の教理に引き付けて説明し、また、『伊勢物語』を男女の和合を説く物語として解釈するなど、平安時代末から鎌倉時代にかけて広まった立川流と称される真言宗の一派の教義理解の上に成り立っている。巻末には「弘安五年(一二八二)十二月十日」の年紀が見えるが、この弘安年間(一二七八〜八七)には、やはり和歌の奥に隠された物語を説く『古今和歌集』の注釈書なども成立している。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第11集】。(海野)

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