伊勢物語

奥書は附されないが、巻尾に寛永十年(一六三三)の年紀を記す烏丸光広(一五七九〜一六三八)による識語があり、細川幽斎(一五三四〜一六一〇)の書写であることが証される。筆跡の特徴からみて幽斎による書写本と考えられる。光広の識語には、当該写本の途中に和歌一首の脱落があり、それを補写したことが記されるが、記載の通り四十四丁表の左端に「女」と記されていた部分を摺り消して上部欄外に転記し、空白となった部分に「いはまより」の一首が光広の手により補記されている。寛永十年の年紀のある古筆了佐の折紙のほか、三通の鑑定書類を附属する。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第18集】。(海野)

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書誌情報(メタデータ)

項目 内容
DOI doi:10.20730/200024388
国文研書誌ID 200024388
統一書名 伊勢物語
統一書名よみ いせものがたり
刊写の別
記載書名連番 記載書名表記 記載書名よみ 記載書名種別 1 伊㔟物語 いせものがたり 外・帙
書写連番 書写者 書写年 書写表部編等 1 細川/幽斎 ||2 鳥丸/光広 補筆
オープンデータ分類 日本文学(伊勢物語)
作品通番 725
親子構造 単独
書誌種別 W
コレクションID 3045050
コレクション略称表記 国文研鉄心斎
著作ID 157
形態 75丁,25.3×17.5cm,半
冊数 1冊
注記 〈形〉列帖装,藍地唐草に唐子文様布表紙,金泥下絵見返し。〈奥〉武田本奥書・(奥書)「京極黄門云殊可見習者/古今伊勢物語 云々 而今/細川玄旨叟以自筆被書/(…)/寛永十年季春日特進藤(花押)」。〈伝〉(印記)「□瀾閣蔵□印」(外箱)。
原資料請求記号 98-268
解題 奥書は附されないが、巻尾に寛永十年(一六三三)の年紀を記す烏丸光広(一五七九〜一六三八)による識語があり、細川幽斎(一五三四〜一六一〇)の書写であることが証される。筆跡の特徴からみて幽斎による書写本と考えられる。光広の識語には、当該写本の途中に和歌一首の脱落があり、それを補写したことが記されるが、記載の通り四十四丁表の左端に「女」と記されていた部分を摺り消して上部欄外に転記し、空白となった部分に「いはまより」の一首が光広の手により補記されている。寛永十年の年紀のある古筆了佐の折紙のほか、三通の鑑定書類を附属する。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第18集】。(海野)

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