伊勢物語

奥書は記されず、極札等の文書も附属しない。附属する箱の蓋表に附された題簽に「伊勢物語 信尋公筆」とあるが、「信尋公筆」の部分はもとの文字を摺り消した上に記されており、伝来の途上で近衞信尋(一五九九〜一六四九)筆の伝称が生じたと思われる。紅色や橙色などの鮮やかな色変わりの料紙に一面に胡粉を引き、蝶・藤・竹・菊・楓などの大型文様を雲母刷りして下絵とする華麗な装飾写本で、物語本文は、三藐院流(信尋の父・信尹〈一五六五〜一六一四〉を祖とする書流)の書風で記される。信尋の筆跡とするのも納得される豪華な写本であるが、その真跡である確証はなく、今後の検討が俟たれる。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第1集】。(海野)

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書誌情報(メタデータ)

項目 内容
DOI doi:10.20730/200024326
国文研書誌ID 200024326
統一書名 伊勢物語
統一書名よみ いせものがたり
刊写の別
記載書名連番 記載書名表記 記載書名よみ 記載書名種別 1 伊㔟物語 いせものがたり 外・帙
オープンデータ分類 日本文学(伊勢物語)
作品通番 719
親子構造 単独
書誌種別 W
コレクションID 3045050
コレクション略称表記 国文研鉄心斎
著作ID 157
形態 72丁,34.0×23.8cm,特大
冊数 1冊
注記 〈写〉塗箱蓋に「伊勢物語 信尋公筆」,ただし修正痕あり。〈形〉列帖装,紺地金泥草花下絵表紙,金泥文様型押し見返し,料紙色変わり胡粉引き雲母文様型押し鳥の子。〈伝〉(印記)「鉄心斎文庫」。
原資料請求記号 98-204
解題 奥書は記されず、極札等の文書も附属しない。附属する箱の蓋表に附された題簽に「伊勢物語 信尋公筆」とあるが、「信尋公筆」の部分はもとの文字を摺り消した上に記されており、伝来の途上で近衞信尋(一五九九〜一六四九)筆の伝称が生じたと思われる。紅色や橙色などの鮮やかな色変わりの料紙に一面に胡粉を引き、蝶・藤・竹・菊・楓などの大型文様を雲母刷りして下絵とする華麗な装飾写本で、物語本文は、三藐院流(信尋の父・信尹〈一五六五〜一六一四〉を祖とする書流)の書風で記される。信尋の筆跡とするのも納得される豪華な写本であるが、その真跡である確証はなく、今後の検討が俟たれる。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第1集】。(海野)

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