伊勢物語

奥書はなく、巻末に業平・有常・行平の略歴を記す。本文を藤原定家の曾孫で玉葉和歌集の撰者となった京極為兼(一二五八〜一三三二)の筆、外題を近衞稙家(一五〇二〜六六)筆とする極札や書状が添付されている。百二十五段本だが、第二十三段の「ひとりこゆらむ」を「ひとりゆくらむ」として右に「こゆ」と傍記するなど、部分的に定家本以外の本と共通する本文も見られる。料紙一枚が欠落しているのは古筆として抜き取られたためかと思われ、惜しまれる。この本のために作られた美麗な塗り箱入り。箱蓋の「伊勢物語」の文字は烏丸光広(一五七九〜一六三八)の筆、蒔絵の図柄は小堀遠州(一五七九〜一六四七)作の名物茶入れ「雨宿」の蒔絵をまねたものとされている。三井家旧蔵。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第1集】。 (山本)

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書誌情報(メタデータ)

項目 内容
DOI doi:10.20730/200024137
国文研書誌ID 200024137
統一書名 伊勢物語
統一書名よみ いせものがたり
刊写の別
記載書名連番 記載書名表記 記載書名よみ 記載書名種別 1 伊㔟物語 いせものがたり 外
オープンデータ分類 日本文学(伊勢物語)
作品通番 704
親子構造 単独
書誌種別 W
コレクションID 3045050
コレクション略称表記 国文研鉄心斎
著作ID 157
形態 75丁,21.7×15.7cm,中
冊数 1冊
注記 〈写〉伝京極為兼筆。〈形〉列帖装,緑地雲形に七宝文金襴表紙,金銀砂子散らし見返し。〈奥〉業平・有常・行平の略歴あり。〈伝〉三井家旧蔵,(印記)「鉄心斎文庫」。〈般〉一〇七段途中1枚欠。
原資料請求記号 98-3
解題 奥書はなく、巻末に業平・有常・行平の略歴を記す。本文を藤原定家の曾孫で玉葉和歌集の撰者となった京極為兼(一二五八〜一三三二)の筆、外題を近衞稙家(一五〇二〜六六)筆とする極札や書状が添付されている。百二十五段本だが、第二十三段の「ひとりこゆらむ」を「ひとりゆくらむ」として右に「こゆ」と傍記するなど、部分的に定家本以外の本と共通する本文も見られる。料紙一枚が欠落しているのは古筆として抜き取られたためかと思われ、惜しまれる。この本のために作られた美麗な塗り箱入り。箱蓋の「伊勢物語」の文字は烏丸光広(一五七九〜一六三八)の筆、蒔絵の図柄は小堀遠州(一五七九〜一六四七)作の名物茶入れ「雨宿」の蒔絵をまねたものとされている。三井家旧蔵。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第1集】。 (山本)

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