ジオコーダー(geocoder)は、住所を緯度経度に変換するソフトウェアです。歴史的ジオコーダーは、これを過去の住所に対しても実現することで、史資料に現れる住所を地図にマッピングする作業を支援します。
住所データベースの公開
歴史的ジオコーダーのための住所データベースを、Jageocoder形式で公開します。
旧東京市15区住所データセット
住所データセットを以下のページから公開しています。
また、上記のデータセットを用いたデモも公開しています。
住所データベースの作成
Jageocoderは現代の住所を緯度経度に変換するPythonソフトウェアですが、現代の住所データベースを過去の住所データベースに差し替えれば、過去の住所のジオコーダーとしても利用できます。そのための住所データベース作成手順は、以下のようになります。
- 過去の住所の地理データをGISなどで作成し、GeoJSON形式で出力します。
- jageocoder-dbtoolを用いて、GeoJSONデータをJageocoderの住所データベースに変換します。
- 変換した住所データベースを、Jageocoderに設定して利用します。
Jageocoderは、住所の表記揺れに対応しており、逆ジオコーディングなどの機能も備えているため、過去の住所についても同様の機能が活用できるようになります。
地域/時代の拡大に向けて
他の地域でも同様の方法で住所データベースを整備することによって、歴史的ジオコーダーの対象を他の地域や時代に拡大することができます。詳細な地図を元に、GISなどを活用してポリゴンデータまたはポイントデータを整備する作業にご興味がありましたら、ご連絡ください。
更新情報
2025-05-07
歴史的ジオコーダーの成果として、以下を公開しました。
- 住所データベースツール:jageocoder-dbtool
- 住所データセット:旧東京市15区住所データセット
- ジオコーダーのデモ:旧東京市15区住所マップ