DHコンソーシアムプロジェクト(DiHuCo)は、文部科学省が推進する「人文学・社会科学のDX化に向けた研究開発推進事業」の中で構成されるコンソーシアムです。ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)はこのコンソーシアムにて、連携機関として研究実践ハブを運営し、「地図・地誌類領域」を中心とした人文学・社会科学研究のDX化に取り組みます。
イベント
2025-12-17
25th CODH Seminar - Historical Photographs and Urban Scape
2025-07-07
第24回CODHセミナー - カメラアプリ「メモリーグラフ」によるフィールドワークの展開〜地域文化資源、観光、防災、人文学研究への利用事例〜
2025-03-31
第2回ヒストリーテック勉強会 歴史 × 3D:歴史研究・実践における3D技術利用の可能性を考える
ニュース
2025-10-31
DHコンソーシアム研究・基盤規格構築部会を開催しました。
2025-09-19
江戸時代に関する大規模空間的データセットを公開しました。
- 藩IDデータセット - 江戸(明治)時代の408藩に識別子(ID)を付与し、代表藩名と別名を選定しました。また各藩に対して、J-STAGE論文検索数に基づく「注目スコア」を計算しました。
- 幕末期近世村データセット - 本田謙一氏が作成した「幕末期近世村領域データ」を加工し、江戸時代の村に関する地理情報を充実させました。また、江戸藩IDデータセットと連携することで、藩ごとの領分を地図に可視化しました。
- 江戸近世村統合データセット - 『日本歴史地名大系』地名項目データセットと幕末期近世村領域データセットとの統合に向けた名寄せの途中経過を公開しました。
- 国・地域ID データセット - 江戸から明治にかけて地理的区分として用いられた「国」を対象に、既存のIDの問題点を改善した新しいIDを作成しました。
2025-09-11
IIIF Curation Viewerのバージョン2.1を公開し、IIIF Presentation APIのnavDateとnavPlaceの情報表示に対応しました。また華北交通アーカイブにnavPlaceを導入しました。
2025-07-04
第2回研究実践ハブ研究会を開催しました。
2025-07-02
ジオ展2025に、「ヒストリーテック・ラボ」として出展しました(配布資料)。詳しくはヒストリーテックをご覧ください。
2025-06-20
NIIオープンハウス2025でDiHuCoを紹介しました。
2025-06-19
「江戸主要街道データセット」バージョン2を公開しました。街道の距離は、バージョン1の約6400kmから約7700kmに延びました。
2025-06-09
江戸マップについて、すべての地名の位置情報を精査し、江戸切絵図の地名全体を1枚の地図に表示する地名マップ表示を公開しました。またこれを機会に、従来の名称「江戸マップβ版」からβ版を削除し、正式版としました。ただしデータの改善は今後も継続していきます。
2025-06-06
江戸末期海岸線/水域データセットを修正しました。
2025-05-15
『日本歴史地名大系』施設・地点項目データセットを公開しました。件数は32,038件です。
2025-05-08
『日本歴史地名大系』地名項目データセットについて、位置情報の推定手法を全般的に見直し、位置情報の精度が向上しました。また1件の地名を削除し、1件の地名を追加したため、件数は80,502件で変わりません。
2025-05-07
歴史的ジオコーダーの成果として、以下を公開しました。
- 住所データベースツール:jageocoder-dbtool
- 住所データセット:旧東京市15区住所データセット
- ジオコーダーのデモ:旧東京市15区住所マップ
2025-05-01
旧国・旧郡境界データセットを公開しました。
2025-04-04
江戸末期海岸線/水域データセットおよび江戸主要街道データセットを公開しました。これらのデータセットは、本日公開されたれきちず全国版にも利用されています。
2025-02-28
特任研究員の募集を開始しました。応募はJREC-INからお願いします。
2025-01-24
協力機関の東北大学 統合日本学センターと、第1回研究実践ハブ研究会を開催しました。
2025-01-23
DHコンソーシアムプロジェクト(DiHuCo)のページを公開しました。
2024-12-16
本領域がスタートしました。
地図・地誌類領域
本事業では「地図(地理空間)」「地誌(情報空間)」「地名(両空間の接続)」の3テーマに取り組みます。
- 地図(地理空間):地理空間を表現する情報であり、ポイント、ポリゴンなどの幾何的なデータが中心
- 地誌(情報空間):地理的な範囲と紐づく情報であり、テキストや画像などのメディアデータが中心
- 地名(両空間の接続):地図と地誌を橋渡しするエンティティ(実体)であり、名称と空間座標が中心
上記3テーマに関するデータセット、ソフトウェア、サービスなどを公開します。
研究実践ハブ
これらの地図・地誌類領域を中心とした研究活動に加えて、AIなどを活用したデータ駆動型手法による人文学ユースケースの創出も重要な課題です。
- 公開したデータセット、ソフトウェア、サービスなどは、デジタル人文学研究にどう活用できるのか?
- 新たな問いに答えるためには、どんなデータセット、ソフトウェア、サービスを新たに構築しなければならないか?
特定のプロジェクトにとって有用であることは重要ですが、それに加えて日本/世界のデジタル人文学研究に広く有用なユースケースの創出にも取り組みます。
人文系データ規格・データ利活用研究斑
個別のユースケースを一般化するために重要な課題として、以下のテーマにも取り組みます。
- 地理情報に関するデータ規格の調査、構築、国内における標準化、国際標準との調整
- 人文系データ規格のモデルガイドラインの策定
- 地理情報を中心としたDH教育プログラムの作成
データの規格を可能な限り揃える、そのために必要な概念やルールを定めたガイドラインを作成する、それを教育プログラムで普及させる、という3段階の活動を組み合わせることにより、人文学研究のDX化を後押しできると考えています。
