DHコンソーシアムプロジェクト(DiHuCo)は、文部科学省が推進する「人文学・社会科学のDX化に向けた研究開発推進事業」の中で構成されるコンソーシアムです。ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)はこのコンソーシアムにて、連携機関として、「地図・地誌類領域」を中心とした人文学・社会科学研究のDX化に取り組みます。
ニュース
2025-03-31
第2回ヒストリーテック勉強会 歴史 × 3D:歴史研究・実践における3D技術利用の可能性を考える
2025-02-28
特任研究員の募集を開始しました。応募はJREC-INからお願いします。
地図・地誌類領域の課題
本事業では「地図(地理空間)」「地誌(情報空間)」「地名(両空間の接続)」の3テーマに取り組みます。
- 地図(地理空間):地理空間を表現する情報であり、ポイント、ポリゴンなどの幾何的なデータが中心
- 地誌(情報空間):地理的な範囲と紐づく情報であり、テキストや画像などのメディアデータが中心
- 地名(両空間の接続):地図と地誌を橋渡しするエンティティ(実体)であり、名称と空間座標が中心
上記3テーマに関するデータセット、ソフトウェア、サービスなどを公開します。
研究実践ハブ
これらの地図・地誌類領域を中心とした研究活動に加えて、AIなどを活用したデータ駆動型手法による人文学ユースケースの創出も重要な課題です。
- 公開したデータセット、ソフトウェア、サービスなどは、デジタル人文学研究にどう活用できるのか?
- 新たな問いに答えるためには、どんなデータセット、ソフトウェア、サービスを新たに構築しなければならないか?
特定のプロジェクトにとって有用であることは重要ですが、それに加えて日本/世界のデジタル人文学研究に広く有用なユースケースの創出にも取り組みます。
人文系データ規格・データ利活用研究斑
個別のユースケースを一般化するために重要な課題として、以下のテーマにも取り組みます。
- 地理情報に関するデータ規格の調査、構築、国内における標準化、国際標準との調整
- 人文系データ規格のモデルガイドラインの策定
- 地理情報を中心としたDH教育プログラムの作成
データの規格を可能な限り揃える、そのために必要な概念やルールを定めたガイドラインを作成する、それを教育プログラムで普及させる、という3段階の活動を組み合わせることにより、人文学研究のDX化を後押しできると考えています。