江戸の芸能のシンボル、役者絵から歌舞伎を見てみよう(試行版)

玄海灘右衛門鑑経

ACNo.
arcUP6350
判種
大判/錦絵
続方向
絵師
国周
系統分類題
役者絵、見立絵
所蔵
立命館ARC
画中文字
「白浪の山より高き名を揚騰て秋津洲に轟ろかしたる玄海灘右衛門なるものは該年齢僅十一の花形麿が大胆にも初陣ごゝろの腰兵糧 匙掬一本小肱に了得は大伴宗麟の遺姓を顕はす高砂浜桑名屋徳蔵の卑刀子から剃☆めたる碇の毛綱を力に西梅へ纜を解く心づくしは毛髪も隙かぬ毛剃九右衛門 身のおも楫も錦が岳の無言会から浅茅川に推流す査筏を留る手裡剣に潮の満たる江の浦舟 聞たら遁さぬ地獄耳 板一枚の底浅き伎倆の穴を景国の蟹に鑿せてぬく/\と投着込だも蜘蛛のいとしと計り小女郎が囁いて引袖師の浦京師に登る船行の除憂に不図値遇たる角隅親子 尚歓しき姉弟の対面 一品きめたお太刀に位袍誰から叙爵て衣冠を着たる従五位下兵衛佐大友鑑経 柳水亭種清述」