マップ

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江戸のどこに何があるのかをマップで確認してみましょう。

江戸は当時では世界最大の都市の一つとも言われています。もともとは江戸湾に流れ込む大河の河口に生まれた港町が江戸時代には大きく発展し、その様子は当時の地図にも記録されてきました。江戸にはどこにどんな施設、名所、商店などが存在していたのでしょうか。その全体像を可視化するため、現代地図上にかつて存在したものに対応するマーカーを表示し、現代と比較できるedomiマップを作成しました。

江戸の地理情報

edomiマップは、江戸マップβ版歴史地名マップGeoLODを活用して作成したものです。

まず江戸マップβ版は、幕末に作成された江戸の地図である「江戸切絵図」を用いています。江戸切絵図には多数の地名が書き込まれているため、その一部の地名(9000ヶ所弱)を構造化して検索可能としました。次に江戸時代の様々な資料に出現する地名を、江戸マップβ版の地名とリンクしました。これにより、資料に出現する地名の場所を古地図上で確認できるようになりました。

しかし現代の人々にとっては、方向も距離もバラバラな古地図を眺めるだけでは解釈が難しいという問題があります。そこでよりわかりやすくなるように、古地図と現代地図を位置合わせして重ねます。これにより、古地図上の地点が現代地図上でどこかがわかるようになります。こうなると、現代の人々でも実感をもって地理空間を解釈できるようになります。これが現代視点でのデータ構造化の代表的な例です。

また、人間文化研究機構とH-GIS研究会が公開する地名辞書である「歴史地名データ」を活用して歴史地名の数を増やし、GeoLODを用いて地名に識別子(GeoLOD ID)を付与することで、識別子ごとに地名をまとめられるようにし、地名が緯度経度情報を持っていれば地図にも表示できるようにしました。

このように資料中に出現する地名を、識別子を経由して緯度経度に変換することで、現代地図に江戸の地物をマッピングして表示できるようになりました。これがedomiマップです。今後は人やモノの動きなど、ダイナミックに変化するデータもこの地図の上に表示していきたいと考えています。