「「☆（庵点）筒井筒ゐづゝかさねし夜な／＼の。心にさわぐゆふ風は。もしやそれ共見かへりの柳の髪もふりわけて。吸つけ。たばこのきせるさへ。雨ほどふれば其中に。ぬるゝ君あり。ありあけの月とかたぶく目せき笠　人目かくせば。むかふ見ず　水は水道のなみ／＼と。なみゐる中に前髪の。まだかたまらぬゆびのさき。つめり上るも極印の　むらさきみする手はじめに　此場でなるか。蚊とんぼめら　あづまや可辻述（★）」「あらそひの水かけろんは紋どこの井筒がもとに汲分るなり」」（芸能）