『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
現代レシピ
コクのある味わい!漉粉卵善哉
ほんのり甘く、コクのあるしょっぱさがクセになる味わいです。少しホクホクした黄身に絡めて食べる味わいは新感覚!
材料 | 分量 (1人分) |
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卵黄 | 1個 |
こしあん | 60g |
合わせみそ | 小さじ1/2 |
昆布だし | 150ml |
醤油 | 少々 |
切り干し大根 | 適量 |
焼栗 | 3〜4個 |
銀杏 | 3〜4個 |
刻みのり | 適量 |
手順
1 | こしあんに味噌を混ぜ合わせ、昆布だしでゆるめる。 | |
---|---|---|
2 | 1を火にかけて煮る。 | |
3 | 沸騰したら、卵黄を割れないように入れ、3分ほど熱して固める。 | |
4 | お好みで醤油をたらし、細かくした切り干し大根、焼栗、銀杏を入れ、刻みのりをかけて完成! |
コツ・ポイント
卵黄が鍋の底にくっついてしまわないように注意しましょう。少量の場合は、小さめの鍋で作るのがおすすめです。甘さとしょっぱさは、お好みで調整してください。
レシピ概要
項目 | 内容 |
---|---|
食材分類 | 卵、野菜、海藻、餡、葛、その他 |
主な食材 | 卵、小豆(餡)、干蕪(実)、水前寺海苔、焼栗、銀杏、葛、独活、土筆 |
調味料 | 昆布だし、味噌、醤油 |
主な調理法 | 煎る(にる)、あんかけ、蒸す |
現代語訳
手順
1 | こし餡に少し練り味噌を混ぜ合わせ、昆布だしでゆるめる。 |
---|---|
2 | ①を火にかけて煮る。(火が通ったら)卵の黄身が割れないように入れ、熱する。 |
3 | 具には、干かぶらのさい切り、水前寺海苔の千切り、焼栗、銀杏を入れる。少し醤油をかけて蒸しても良い。また葛を引くのもよい。 また、春にはウドの丸むきやスギナのようなものを入れてもよい。 |
翻刻テキスト
手順
1 | 小豆を 饀にして すこし掛味噌を合セ 昆布のだし汁にて こし粉をゆるめ 是を煎し |
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2 | たまごの黄味のみだれぬやうに わり入レて 焚べし |
3 | 加味には 干かぶら賽ぎり 水前寺のり線ぎり 焼栗銀杏を入レ すこししやうゆを入レ かけむしてよし |
4 | 又かけ葛引もよし 又春は獨活の丸むき 土筆のやうなるもの 入レるも 一段とよし |
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ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
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『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
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