『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
レシピ概要
項目 | 内容 |
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食材分類 | 卵、甘酒 |
主な食材 | 卵、甘酒 |
調味料 | 白砂糖 |
主な調理法 | 煎貫(にぬき)、煎返す(にかえす) |
主な使い方 | 精気の薬 |
現代語訳
手順
1 | これは甘酒を固練りにし、三日ほど置く。 |
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2 | 卵をゆで卵にし、熱い内に皮を剥く。 |
3 | ①の甘酒に②を仕込む。 |
4 | 甘酒約1升(1.8L)に、卵を15個ほど入れる。 |
5 | 甘酒は正月の末に一度煮返し、よく冷ます。 |
6 | 甘酒に、ゆで卵を入れ、しっかりと蓋をして、風が入らない様にする。 |
7 | 卵は、三月頃に取出し、小皿に入れ白砂糖をかけて出す。 |
使い方など
冬、寒の内に仕込みをすれば翌年までもつ。長﨑では、蜜漬などもこの類のものである。精気の薬である。
翻刻テキスト
手順
1 | 是は 甘酒を堅入にして 三日ほどして |
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2 | 右たまごを 煎貫にし あつき内に 皮をさり |
3 | 右の甘酒へ仕へし |
4 | 凡 甘酒一升ほどにた まごを十 五ほど入レ |
5 | 扨右の酒 正月の末に 一度煎かえして よく冷して |
6 | 又右のたまごを入レよく ふたをして 風の入ぬ様にして 三月頃より取いだし 小皿に入レ 白ざとうをかけいだす |
使い方など
一冬寒の内に 仕込をけば 翌年までも 持へし 長﨑にては 蜜漬なとも この類のものなり 精氣の薬なり
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ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
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『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
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