『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
現代レシピ
ふわふわ食感!定家卵
上品なふわふわ食感の卵!汁物が一気に豪華になります。
材料 | 分量 (1人分) |
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卵 | 1個 |
きな粉 | 小さじ1/2 |
塩 | ひとつまみ |
水 | 150ml |
顆粒かつおだし | 小さじ1/2 |
黒すりごま | 少々 |
手順
1 | 卵を白身と黄身に分け、白身に塩を加えて泡立てる。 | |
---|---|---|
2 | ツノが立ったら、きな粉を加えて混ぜ合わせる。 | |
3 | 卵黄を溶いてから加え、さっくりと混ぜる。 | |
4 | 耐熱の器に水と顆粒かつおだしを加え、3をのせる。 | |
5 | 鍋に2cmほどの深さのお湯を沸かし、4を入れふたをして、5分ほど蒸し焼きにする。 | |
6 | 黒すりごまをトッピングして完成! |
コツ・ポイント
卵を泡立てるときは、白身と黄身に分けて、まず白身を泡立てます。そのあとに、卵黄をきちんと溶いてから加えましょう♪
レシピ概要
項目 | 内容 |
---|---|
食材分類 | 卵、粉 |
主な食材 | 卵、豆の粉 |
主な調理法 | とき合わせる、かき立てる、内こしきに入れ蒸す |
道具 | 竹串、深き鉢、内こしき、金匙 |
主な使い方 | 平皿、菓子椀、大平皿、のっぺい、茶碗葛あんかけ、長崎料理物(吸もの)、刺身 |
現代語訳
手順
1 | これも卵を割り、よく溶き合わせる。 |
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2 | ①の分量が1合(180cc)あれば、豆の粉を蜆貝1杯分ほど入れる。 |
3 | ②を竹串5・6本でせわしくかき立てる。 |
4 | 深い鉢に入れてかき立てると、大きくふき上がり泡立つ。 |
5 | ④の状態になったら、内こしきに入れて蒸す。 |
6 | ⑤の蒸卵が蜂の巣の様に巣立ったら、金匙ですくって使う。 |
使い方など
使い方は、寄卵と同じ。(使い方は、平皿・菓子椀・太平皿・のっへい・茶碗葛あんかけ・長﨑料理物・吸物。刺身にはよく冷まして切重にする。)
翻刻テキスト
手順
1 | 是も 卵をわりこみ よくとき |
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2 | 此分量一合あれば 豆の粉を蜆貝一盃ほど入レ |
3 | 扨竹の串 五六本にて せわしくかき立 |
4 | 尤ふかき鉢に入レ かきたつれば 大分にふき上り 淡立とき 内こしきに入レ 蒸べし |
5 | 右むしたまごに 蜂の巢のやうに 巢立を 金の匕にて すくひ遣うへし |
使い方など
遣方は前に同し(※寄卵の項参照)
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ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
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『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
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