『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
現代レシピ
海鮮風味の銀糸卵
銀箔を、ホタテで代用しました。ホタテは、当時の川柳に「小鍋立て」として食べられている様子がよまれ、主に吉原などで流行っていたそうです。
材料 | 分量 (2人分) |
---|---|
卵白 | 2個 |
ホタテの貝柱(刺身用) | 20g |
サラダ油 | 適量 |
(トッピング)ホタテのひも | 適量 |
(トッピング)大葉 | 適量 |
手順
1 | 卵白とホタテの貝柱をフードプロセッサーに入れる。※ハンドブレンダーやミキサーでも可。 | |
---|---|---|
2 | 全体がよく混ざるまで攪拌する。 | |
3 | こし器などで卵液をこして、泡を取り除く。 | |
4 | 四角いバットを用意し、サラダ油をぬり、クッキングシートをしく。 | |
5 | クッキングシートにサラダ油をぬり、卵液を流し込む。 | |
6 | バットが半分浸かる程度のお湯をフライパンで沸かし、バットごと湯煎にかけ、弱火で表面が固まるまで湯煎焼きする。 | |
7 | フライパンから取り出し粗熱をとったら、丸くまとめて薄く小口切りし、お皿に盛ってトッピングして完成! |
コツ・ポイント
卵百珍の湯煎焼きの調理方法でつくりましたが、フライパンで焼いてもOKです。固めた卵の表面が乾かない場合は、500Wの電子レンジで20〜30秒加熱します。
レシピ概要
項目 | 内容 |
---|---|
食材分類 | 卵、その他 |
主な食材 | 卵(白身)、銀箔粉 |
調味料 | 胡桃油 |
主な調理法 | 漉す。湯煎で焼く |
道具 | 半紙、竹の串、平鍋、水仙鍋 |
主な使い方 | 膾、二・三の汁、吸物、生盛、小皿物、作魚(つくりみ)の取り合わせ |
現代語訳
手順
1 | これも生卵の白身と銀箔粉を合わせる。 |
---|---|
2 | 調理方法は金糸卵と同じ。 |
3 | (卵の白身を半紙で濾す。) |
4 | (濾した白身に銀箔のふり粉を少しずつ入れ、竹串でそろそろとかき混ぜる。) |
5 | (次に、平鍋に湯をわかし、④を水繊鍋(方形・長方形の薄く平たい鍋)で湯煎にする。) |
6 | (湯煎する時は、鍋の底に胡桃油を引く。) |
翻刻テキスト
手順
1 | これも 卵の白味を 銀箔の粉を合 て右金糸卵の仕方に同し |
---|
日本古典籍画像の閲覧(IIIF Curation Viewer) → 画像表示 / サムネイル表示
ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
ご利用の際には、例えば以下のような表示をお願いします。
『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
また可能な場合には、データ提供元であるROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)へのリンクをお願いします。