伊勢物語

浄瑠璃の六段本(浄瑠璃は多くが六段構成で、そのセリフや語りを収めた絵入本は六段本と呼ばれた)を模した本。本文は細字でわずか十九丁半にびっしりと詰め込まれ、絵は本文から離れて四つの見開きに、それぞれ異なる章段の場面をまとめる。例えば最初の絵は、一段の「春日の里」を背景に二十三段の「河内越」を同一構図中に描き、画中に「かすかの里」「なりひらかはち通ひ」など、場面や人物名を注記する。同見開き左端に「画工近藤清春筆」とある。清春(生没年未詳)は宝永〜享保年間の活動が知られる初期浮世絵版画の絵師で、他に地誌、地図の編纂を手がけ、赤本の作例も多い。その絵は鳥居派の画風を示すが、画系は不明。江戸・うろこかたや版。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第2集】。(谷川)

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書誌情報(メタデータ)

項目 内容
DOI doi:10.20730/200024537
国文研書誌ID 200024537
統一書名 伊勢物語
統一書名よみ いせものがたり
刊写の別
記載書名連番 記載書名表記 記載書名よみ 記載書名種別 1 絵入/伊㔟物語 えいり/いせものがたり 外||2 いせ物がたり いせものがたり 内・帙
出版表連番 書肆 刊年 出版表部編等 1 うろこかたや〈江戸〉 享保14
オープンデータ分類 日本文学(伊勢物語)
作品通番 758
親子構造 単独
書誌種別 W
コレクションID 3045050
コレクション略称表記 国文研鉄心斎
著作ID 157
形態 19丁,17.6×13.5cm,中
冊数 1冊
注記 〈形〉布目地紺色表紙。〈書〉朱筆書き入れあり。〈伝〉(印記)「鉄心斎文庫」「芦澤新弐」。〈般〉絵入本。
原資料請求記号 98-543
解題 浄瑠璃の六段本(浄瑠璃は多くが六段構成で、そのセリフや語りを収めた絵入本は六段本と呼ばれた)を模した本。本文は細字でわずか十九丁半にびっしりと詰め込まれ、絵は本文から離れて四つの見開きに、それぞれ異なる章段の場面をまとめる。例えば最初の絵は、一段の「春日の里」を背景に二十三段の「河内越」を同一構図中に描き、画中に「かすかの里」「なりひらかはち通ひ」など、場面や人物名を注記する。同見開き左端に「画工近藤清春筆」とある。清春(生没年未詳)は宝永〜享保年間の活動が知られる初期浮世絵版画の絵師で、他に地誌、地図の編纂を手がけ、赤本の作例も多い。その絵は鳥居派の画風を示すが、画系は不明。江戸・うろこかたや版。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第2集】。(谷川)

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