伊勢物語

『伊勢物語』[98-104]と同じく葛岡宣慶の奥書を持つ絵入り本。三月上旬に書写したことを記す。本書は挿絵四十八図を本文と無関係に冊子のなかばにまとめて置くのが特徴。これは、冊子を作る際に、本文を書いた括り(紙を重ねて折ったもの)に絵の括りを挟みこんで綴じたためである。承応三年(一六五四)に京で刊行された瀟洒な絵入り本(小本二冊、山田市良兵衛版)と挿絵の数が一致するほか、構図にも共通点があり、影響関係をうかがわせる。挿絵を紙面の下方に配しているが、これは上方に文字を書くことを念頭に置いてのことと思われる。(藤島綾「葛岡宣慶と伊勢物語」、国際シンポジウム「絵入り本と日本文化」〈絵入本ワークショップⅨ〉、二〇一六年十二月)。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第1集】。(藤島)

picture日本古典籍画像の閲覧(IIIF Curation Viewer): 画像表示サムネイル表示

picture マニフェストファイル(IIIF対応ビューア用)

download デジタル画像とメタデータの一括ダウンロード(ZIP 132.80 MB)

picture KuroNetくずし字認識ビューア KuroNetくずし字認識サービスの説明

書誌情報(メタデータ)

項目 内容
DOI doi:10.20730/200024235
国文研書誌ID 200024235
統一書名 伊勢物語
統一書名よみ いせものがたり
刊写の別
記載書名連番 記載書名表記 記載書名よみ 記載書名種別 1 伊㔟物語 いせものがたり 帙
書写連番 書写者 書写年 書写表部編等 1 源/宣慶
オープンデータ分類 日本文学(伊勢物語)
作品通番 715
親子構造 単独
書誌種別 W
コレクションID 3045050
コレクション略称表記 国文研鉄心斎
著作ID 157
形態 104丁,16.2×18.0cm,枡
冊数 1冊
注記 〈形〉列帖装,薄茶地牡丹花文金襴表紙,金泥地草花蝶下絵見返し。〈奥〉(奥書)「右此伊勢物語全部者/或人之依懇望書写畢/三月上旬源宣慶(花押)」。〈伝〉(印記)「鉄心斎文庫」。〈般〉絵入り本。
原資料請求記号 98-102
解題 『伊勢物語』[98-104]と同じく葛岡宣慶の奥書を持つ絵入り本。三月上旬に書写したことを記す。本書は挿絵四十八図を本文と無関係に冊子のなかばにまとめて置くのが特徴。これは、冊子を作る際に、本文を書いた括り(紙を重ねて折ったもの)に絵の括りを挟みこんで綴じたためである。承応三年(一六五四)に京で刊行された瀟洒な絵入り本(小本二冊、山田市良兵衛版)と挿絵の数が一致するほか、構図にも共通点があり、影響関係をうかがわせる。挿絵を紙面の下方に配しているが、これは上方に文字を書くことを念頭に置いてのことと思われる。(藤島綾「葛岡宣慶と伊勢物語」、国際シンポジウム「絵入り本と日本文化」〈絵入本ワークショップⅨ〉、二〇一六年十二月)。鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録【第1集】。(藤島)

ライセンス

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
日本古典籍データセット』(国文学研究資料館蔵)はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。 詳しくはライセンスの説明をご覧下さい。

また可能な場合には、データ提供元であるROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)へのリンクをお願いします。

提供:ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター