• 第2回CODHセミナー くずし字チャレンジ 〜機械の認識と人間の翻刻の未来〜

  • 2017 2/10

第2回CODHセミナー くずし字チャレンジ 〜機械の認識と人間の翻刻の未来〜を開催します。

過去の日本文化を知るには過去の文字が読めなくてはなりませんが、例えば江戸時代の本がすらすら読めるのは日本人でも少ないため、過去の日本文化が知られることなく埋もれているのが現実です。そうした現実を変えるには、古典籍をデジタル化して誰でもアクセスできるオープンデータとして公開するだけでなく、書籍に何が書かれて/描かれているのかという内容も検索/活用できる「ディープアクセス」技術の研究も進めていく必要があります。

そこで今回のセミナーでは、くずし字を読むというチャレンジに対して、機械によるアプローチと人間によるアプローチを用いた研究を紹介します。まず機械によるアプローチとは、パターン認識や機械学習などのいわゆる「人工知能」を用いて、機械を賢くして文字認識を自動化しようというアプローチです。一方人間によるアプローチとは、市民参加型翻刻やモバイルアプリなどを用いて、人間を賢くして多数の人間が協力しながら文字を読むというアプローチです。これら二つのアプローチは、どちらか一つを選択せねばならないものではありません。くずし字チャレンジの未来は、人間と機械がライバルとしてではなくチームを組んで、お互いに協力しながらくずし字を読み進めていくものになることでしょう。

今回のセミナーは、関連する研究テーマに取り組む研究者の方々をお招きして、これまでの研究の紹介と今後の展望について語っていただきます。これを機会に、くずし字へのチャレンジについて考えてみませんか?