『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
現代レシピ
もっちり美味しい!芋巻卵
長芋がもっちり!お醤油や、ケチャップをつけて食べるのがおすすめです♪お弁当のおかずにも使えます。
材料 | 分量 (2人分) |
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卵 | 2個 |
長芋 | 80g |
片栗粉 | 適量 |
サラダ油 | 適量 |
手順
1 | 長芋を15分ほどゆで、皮をむく。 | |
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2 | 長芋を冷まし、包丁の腹を使ってすり身状にする。 | |
3 | 卵を溶きほぐす。 | |
4 | フライパンにサラダ油をしき、薄焼き卵を焼く。 | |
5 | 薄焼き卵の上に溶いた卵液を少し塗り、片栗粉をかける。 | |
6 | その上に長芋を広げて押し付け、くるくる巻く。 | |
7 | 巻き終わりの端に卵液を少し塗り、片栗粉を振って留める。 | |
8 | ラップで巻き、電子レンジ500Wで1分加熱して完成! |
コツ・ポイント
薄焼き卵を焼く時は、強火で1分加熱して、あとは予熱で仕上げましょう。
レシピ概要
項目 | 内容 |
---|---|
食材分類 | 卵、野菜、葛 |
主な食材 | 卵、長芋、葛の粉 |
主な調理法 | 煎る(にる)、摺る、焼く(卵)、蒸す |
道具 | 布 |
主な使い方 | 刺身、膾、取肴、提重物、二・三の汁、吸物、小皿物 |
現代語訳
手順
1 | よくゆでた長芋を冷まし、上皮を剥く。 |
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2 | 長芋の白い部分をまな板の上で押しつぶし、包丁ですり身状にする。 |
3 | 卵を薄焼きにする。 |
4 | 薄焼卵の上に生卵の汁を少し塗り、葛粉をかける。その上に②の長芋を広げて押し付ける。 |
5 | 卵をくるくると巻き締め、端に生卵を少し塗り、葛粉を振って留める。 |
6 | ⑤の上から布を巻き締め、蒸す。これは、早く蒸す方法である。 |
使い方など
刺身には切重もの。膾。取肴。提重物。二・三の汁。吸物。小皿物。その外は、見つくろって使う。
翻刻テキスト
手順
1 | 長芋をよく 湯煎にして冷し |
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2 | 上皮をさり 白きところを まな板の上にて 押つぶし とくと庖丁にて 摺身のごとくにして |
3 | 扨たまごを 薄やきて |
4 | 此上に 又たまごの汁すこし引 葛のこを すこしふり |
5 | 扨右長芋を此上にひろげ 押付 扨くるくると 巻〆 |
6 | 又はしに たまの汁すこしぬり 葛のこをもふりて とめをよくして |
7 | 上を布にて 巻〆 むすべし 是は はやくむさるものなり |
使い方など
遣ひ方は 前に同し(※紫蘇漬卵の項参照) いづれ遣ひ方多し
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ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
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『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
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