『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
レシピ概要
項目 | 内容 |
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食材分類 | 卵、粕、香辛料 |
主な食材 | 卵(黄身、烏骨鶏は白身・黄身)、豆の粕、黒胡麻 |
調味料 | 白味噌、白砂糖、古酒 |
主な調理法 | 摺りのべる、煎る(にる)、(壺に入れる) |
道具 | 金水嚢、小匙、壺 |
主な使い方 | 鯉の味噌漬、鯛の和え物、焼栗、独活(うど)、松露、松のみどり、精気の薬 |
翻刻テキスト
手順
1 | 是は 常の新しき卵を 五ツほどわり 白味をのけ 黄味ばかりを用ゆ |
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2 | 上々白味噌を壹合 よくすりて 金水襄の底に すりつけ |
3 | 豆かすをとり 右の味噌に 古酒半合にて よくすりのべ合セ |
4 | これを炭火にて 煎返し |
5 | さて此中へ 右の五ツの玉の黄味を 其まま入レて 小匕にて そろそろと かきまわし 焦ざるやうにして |
6 | 扨爬毛の卵を 白味黄味ともに入レてとくと煎て |
7 | 黒胡麻を一合炒て よくすり此中へ入レ 又白ざとうを 五拾目いれる |
使い方など
遣ひ方は 鯉の味噌漬を和てよし 又鯛の薄身を 細にきり 和てよし又焼栗 作獨活 松露 松のみどり 其外なににても 見合セ和るへし 右味噌は 精氣のくすりなり 是も寒の内に拵をけば すぐれて冝し 扨壺に仕込 翌年の土用迄も たくわえられるものなり
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ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
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『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
また可能な場合には、データ提供元であるROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)へのリンクをお願いします。