『万宝料理秘密箱 卵百珍』のレシピです。翻刻テキスト、現代語訳、現代レシピの3種類があります。すべてのレシピに翻刻テキストを用意していますが、現代語訳と現代レシピは一部のレシピに限定しています。なお画像一覧からもレシピにアクセスできます。
現代レシピ
プルプル食感!唐秬卵
原典にある唐秬(とうきび=こうりゃん)粉を、現代でも手に入りやすいホールコーンで代用。コクが深く、上品な味わいです。
材料 | 分量 (2人分) |
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卵 | 2個 |
ホールコーン缶詰 | 70g |
砂糖 | 20g |
牛乳 | 150ml |
みりん | 小さじ1 |
(トッピング)黒蜜 | 適量 |
(トッピング)きな粉 | 適量 |
手順
1 | ブレンダー(またはミキサー)に、トッピング以外の材料をすべて入れる。 | |
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2 | なめらかになるまで攪拌する。 | |
3 | 2をこし器などでこす。 | |
4 | 耐熱の器に3を流し込み、ラップをする。 | |
5 | 鍋に4が半分くらい浸かる程度のお湯を沸かし、4をそっと入れ、ふたをして7分加熱する。 | |
6 | 加熱をやめ、ふたをしたまま10分放置し、余熱で火を入れて完成!お好みで黒蜜やきな粉を♪ |
コツ・ポイント
弱火でゆっくり加熱し、最後は余熱で仕上げることで滑らかに仕上がります。
レシピ概要
項目 | 内容 |
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食材分類 | 卵、粉 |
主な食材 | 卵、唐黍粉 |
調味料 | 味淋、水 |
主な調理法 | とき合わせる(水)、内こしきで蒸す |
道具 | 内こしき |
主な使い方 | 茶料理 |
現代語訳
手順
1 | 寒ざらしの唐黍粉3合(540cc)を、水でよく混ぜ合わせる。 |
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2 | ①がとろろ汁くらいの加減になるまで溶いたら、卵を10個入れよく混ぜる。 |
3 | ②にみりん酒を2合(360cc)ほど入れる。 |
4 | 内こしきで蒸す。 |
使い方など
茶料理に使うのは一段と良い。
翻刻テキスト
手順
1 | 是は唐きびの 寒晒の粉を三合ほど 水にて能とき合セ これもとろろ汁の位にときて |
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2 | 其中へ卵を 十ヲ入て 是も よくよくとき合セ |
3 | さてみりん酒を二合ほど入レて |
4 | 内こしきにて むすへし |
使い方など
是も 茶料理には 一段とよろし
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ライセンス
『江戸料理レシピデータセット』(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター作成) 『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館所蔵)を翻案 はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)の下に提供されています。
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『江戸料理レシピデータセット』(CODH作成) 『日本古典籍データセット』(国文研所蔵)を翻案
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